TREKの2013年モデルロードが入荷してまいりました。
まずは2012シーズン終盤に発表&投入された‘DOMANE/ドマーネ‘のミドルグレード、4.3です。
「快適性を追求したエンデュランスモデル」
一般的なサイクリストのドマーネに対するイメージはこんな感じでしょうか。
お恥ずかしい限りですが、自分も試乗してみるまで「マドンが軽量・レーシー」、ドマーネが「快適・長距離」なんていう漠然とした考えでおりまして。
しかしながら、プロレーサーが一日に何百kmも走破せねばならないロードレース。
快適に走れなければゴールに到達できません。
ってことは、従来のロードってそもそもが快適なワケで。
ではドマーネのベクトルはどこに向いているのか?
快適性はもちろんながら、パワー伝達効率、安定したハンドリング性能。
これらをつきつめたカタチこそがドマーネなのです。
またがると即座にシートがしなるのがわかります。
トップチューブとシートチューブを完全に独立させ、さらにベアリングを搭載。
いわゆる‘しなり‘を生み出しています。
よくある他社ブランドの快適性を掲げたフレームの‘しなり‘、つまりは垂直方向の柔軟性を単純に2倍にすることに成功したそうです。
あえて道をはずれて脇の砂利っぽい路面を走ってもゆったりとした走行感が走りに集中させてくれます。
そして‘ISO Speed Fork`と名付けられたフロントフォーク。
最近では目にすることのすくない、大きく湾曲したフォークは路面からの衝撃を打ち消す効果を持っています。
さらに横剛性を高めているので、下りやコーナーでも安定したコーナリングを可能にしています。
また、可能な限り下げたBBハイトにより超低重心を可能にしています。
おまけにエンデュランス・ジオメトリでヘッドチューブも高め。
恐ろしいほどの快適性ながら、実によく進むバイクでした。
フロントフォークがグワっと路面を掴んでるかのようなグリップ感。
振動を気持ちの良い波動で吸収し、すばやく無くしてくれる。
例えて言うなら超高級セダンの乗り心地を持ったレーシングカーですね。
それもそのはず、快適な操作性を生み出されたパワーを有効にトラクションへと替えるテクノロジーがあるのです。
それが‘Power Transit Construction‘テクノロジー。
ライダーのぺダリングによるパワーをいかに効率よく推進力にするか、なのです。
パワーを受け止める最大幅をもつBB90ボトムブラケットとE2ヘッドチューブ。
ライダーのパワーロスを極限に減らし、効果的な伝達効率を高めているのです。
主要コンポーネントは105。20速コンパクトクランク仕様です。
それから、フィッシャーブランドのロードバイクが搭載していたフェンダーマウントを採用。ロングライドなどでウレシイ装備ですね。
チェーンステーにはもちろんデュオトラップセンサーが取付可能です。
コンピュータやフェンダーをトータルインテグレーションとして考えられたフレーム。
DOMANE4.3 ¥239,000-
お次はカーボンモデルであるMADONEの名を受け継ぎ、フルモデルチェンジを果たしたアルミロードモデル、MADONE2.3です。
軽量・剛性かつ、振動吸収にもすぐれた高精度の200シリーズアルミニウムフレーム。
ハイドロフォーム形状だった前作から一新されて、KVF/カムテイル・ヴァーチャル・フォイル デザインを採用。
これまでに比べて高いエアロ効果を発揮しています。
また、シフトワイヤーをフレーム内蔵化、E2(異径)ヘッドチューブなど考えうる最新のトレンドを取り込んでいます。
仮想翼断面化されたダウンチューブ。
試乗してみると素直で気持ちのよい加速感。
荒れた路面でも『これ、アルミ?』と思ってしまうほどの走行感。
確かにカーボンほどではないものの、イヤなビビり感じゃないんです。
普段カーボンバイクに乗っている方に是非お試しただきたいなあ。
‘バイクを操る愉しさ‘を味わえますよ。
コンポーネンツは105ミックスの20速仕様。
ホイールはボントレガーの新型、RACEチューブレスレディ。
フェンダーマウントも装備してレースはもちろん、シティコミューター的な楽しみ方もいけちゃいます。